2011年2月6日日曜日

知的複眼的思考法 






この書籍はコンサルではなく、大学教授が書いたロジカル系の本です。一般的に大学教授の書籍は、簡単な事を難しく書いていることが多い。しかしこの書籍は異なります。大変わかりやすく書かれています。特に解りやすいと思ったのは、MECEなロジックツリーの展開方法についてです。


例えばツリーの展開の際、抽象⇒具体にする。今まではなんとなく展開していた。日本企業の種類は・・・という文章の展開なら、大企業+中小企業+零細企業、製造業+非製造業等。でもこれは、文章の主語を展開してるんですね。言われてみればあたりまえに感じてしまうが、今までまったく意識していませんでした。またイシューは必ず、主語+述語の形にすると言われる理由もここにあるのかもしれない。


ツリーの展開は、質問の展開と同じ。まず「なぜ」の疑問文・次に「どうなっているのか」の疑問文・最後に「何が影響しているのか」の疑問文のサイクルを回す。


例えば「最近の大卒就職はなぜ難しいのか」という課題があったとする。
まず「なぜ大卒の就職難が起きるのか」となる。次に「最近の大卒の就職はどうなっているのか」となる。最後に「性別が影響しているのか」となり、これで1段目の箱ができる。


「なぜ男女で就職難は異なるのか」⇒「男女別の就職状況はどうなっているのか」⇒「学部が影響しているのか」となる。次は「なぜ学部で就職難が異なるのか」⇒「学部別の就職状況はどうなっているのか」⇒「学科が影響しているのか」・・・となる。

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