しかしこれは、新品と中古を足し合わせた数値でした。そのため、規模が大きいからという理由だけでは強化すべきとはいいきれませんでした。
今回は、YahooSPとOCの比較と同じやり方で分析しようと思います。
アマゾンの新品と中古を比較して、販売し易いカテゴリーはどこかを分析したいと思います。
まず最初に新品と中古の市場規模を比較します。
チャートから、中古が新品の2.85倍(約260万冊)多いことがわかります。このことから、アマゾンの中古本の競争は激しいことがわかります。
なぜなら、Yahoo SP(新品)とOC(中古)の比較では、SPの方がまだ多かったからです。
次にカテゴリー別に新品と中古の冊数を比較したいと思います。
チャートから、すべてのカテゴリーで中古の方が多いことがわかります。
中古が少なく・新品が多いカテゴリーがあると思ったのですが、そうではありませんでした。
すべてのカテゴリーで競争が激しいと言えます。
次にもう少し、新品と中古の差を見やすくしたいと思います。
上記チャートは、倍率(中古/新品)をカテゴリー別にABC分析したものです。
高倍率=競争が激しい、低倍率=競争が易しい ことを意味します。
そのため通常のABC分析とは、逆の見方をします。
前回のPart1では、
Aクラス---古書、文学・評論、新書・文庫、ビジネス・経済
Bクラス---社会・政治、人文・思想、マンガ・アニメ、投資・金融・会社経営
Cクラス---上記以外
実際は、
Aクラス---社会・政治、人文・思想
Bクラス---新書・文庫、ビジネス・経済、マンガ・アニメ、投資・金融・会社経営
Cクラス---古書、文学・評論
このようになっていました。
次に価格帯別の新品と中古の冊数を比較しました。
中古の方が冊数が多いので、価格帯別に見ても中古の方がすべて多いだろうと思っていました。しかし、3000~5000円の価格帯では、新品の方が多いことがわかります。これは需要があるのに、満たされていないということです。
差をわかりやすく倍率でチャートを作成しました。
3000~5000円の価格帯で、中古が新品の半分しかないことがわかります。
明らかに、供給不足の状態です。
最後に価格とカテゴリーの軸を使って、アマゾンの中古市場の参入分析をしました。
購入者が中古書籍を購入する時に、一番気にするのは価格だと思います。
販売者が中古書籍を販売する時に、一番気にするのは販売の難しさだと思います。そのため、上記2つの軸を選びました。
今回の分析では、
供給不足の3000~5000円の価格帯で、競争が比較的易しいAクラスのカテゴリーを狙うことが正しいと言える。
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